PRINCESS TUTU MUSIC 5   プリンセスチュチュ音楽5


アニメの中で流れている音楽のことを知れば「プリンセスチュチュ」がもっと面白くなること間違いなし!
(「チュチュ」の内容に関してはネタバレありです)
前置き無しに加筆・修正する場合があります。

牧神の午後への前奏曲


牧神の午後への前奏曲
/ドビュッシー作曲

お話
19世紀の象徴派詩人マラルメの詩『半獣神(牧神)の午後』に寄せて作曲されました。
*詩の大意* 夏の日の真昼、牧神が葦笛を吹いていると、その姿に驚いたニンフたちが逃げ出してしまう。ただ2人眠っていて逃げ出さなかったニンフを牧神は捕まえるが、彼女たちにも逃げられる。疲れた牧神は再び眠りにつく。

「牧神」というのはローマ神話のファウヌス(フォーン)のことで、ギリシア神話のパンにあたる、森と牧人と家畜の神です。ヤギの角と脚をもち、半人半獣の姿をしています。ニンフを追いかけまわしてはフられ、やさぐれて昼寝するのが日課で、その昼寝をじゃますると大激怒するそうです。山羊座のモデル。

20世紀初頭の伝説のバレエダンサー、ニジンスキーによるバレエも有名です。


音楽
牧神を表すフルートの半音階を含んだ主題に始まり、それが様々に形を変えて繰り返されていきます。
「チュチュ」では17.AKTでシンセサイザー用に編曲されて使われました。ふぇみお登場の気配が漂う時や、ふぇみおが乱入して「牧神常にの午後」を踊った時に流れました。ふぇみおのテーマその2。ニジンスキーのバレエも、もともと体は常に前向き頭は横向きの妖しい動き、加えて牛のような模様の妖しい衣装のものだったので、別にふぇみおが変なわけじゃないんです、多分・・・。


聴くヒント
私はチュチュのDVD初回限定のサウンドトラックを持っていないので、チュチュで使われていたシンセサイザー版がどんなものなのかよく知らないのですが、一般のCDでシンセサイザー版を聴かれるなら冨田勲氏の「火の鳥」に収録されている分がおススメです。デオダートという人のも聴いてみましたが、こっちはかなり違う曲になってます。



4へ
TOPへ